室町への誘い
室町時代の概要
室町幕府の初代将軍・足利尊氏は、もともとは鎌倉幕府の役人であった。幕府と溝ができた頃に後醍醐天皇が倒幕の兵を募ったので、彼は天皇側に寝返って倒幕を成功させる。
その後天皇ともすれ違いを起こし、弟の直義(なおよし/ただよし)や部下を守るために挙兵。天皇は京を追われたが、奈良県吉野に逃れて南朝を開いた。これが南北朝時代の始まりである。一方の尊氏は北朝の天皇に征夷大将軍に任命され、1336年(1338とする説もある)に室町幕府を開いた。
約240年間続いたこの幕府は、足利義昭(よしあき)の時代に滅亡した。義昭と対立した
織田信長によって 滅ぼされたのだ。あまり取り上げられることはないものの、南北朝時代・戦国時代も含んだ、人間ドラマに彩られた時代である。
金閣などの有名な建築物や、茶の湯などの現代に残る文化も多く生まれた。